海外逃亡生活④ -バタバタシュッコクー
なんやかんやありましていよいよ出国!
いやー行くと決めてからの約4か月。あっという間でした。
いざ行くとなるとワクワクから一転、不安と寂しさの入り混じった不思議な気持ちになるもんです。
前日、最終準備をしていると、もっとパンツを持っていきなさい!とか海パンは持っていかなくていいのかとか、色々両親に心配されていると急に離れるのが寂しくなってきたのです。
なんかあれですね、小学生の時、林間学校とか連泊のキャンプに行く前のあの不安に似てますね。20代半ばでもこんな気持ちになるんです。
親は、「子は何歳になっても子」と言いますが、子の立場からしてもそうなのかも。
あやうく乗り損ねる。
出発の日は土曜日ということで、両親も休みだったので、空港まで車で送ってくれることに。
さらに当時、大学時代から仲良くしていた友だちも駆けつけてくれ、出発前の不安な気持ちを和らげてもらいました。
関西空港でチェックインを済ませた後、カフェでみんなでお茶をしました。
みんなそれぞれお餞別をくれました。
パンツとか笑
両親のパンツ不足の心配はそこで解消されたのでした。
そのあと出国便の電光掲示板の前で記念写真なんかのんきに撮ってたら、
ふと放送が。
ピンポーン
「○○(便名)搭乗予定のヌケサク様。
搭乗手続きをお急ぎください。」
みたいな放送でした。
え?まだ時間あるのに?
と思ってたら、実はターミナルを間違えていたことが発覚。
関空のターミナル2はちょっと離れていて、シャトルバスで10分とかそれ以上かかるんですね。。
その時間を逆算するとボーディングタイムギリギリ!!
別れを惜しむ間もなく、迎えに来てくれた係員のお姉さんに「走ってください!」と言われ、必死こいてターミナル2へ。
ここまで、周りの人たちに俺は向こうで一旗あげてくるぜ!!なんてことをふかしといて、飛行機乗り損ねて行けなかったなんてあまりにダサすぎる。
とにかく急いだ。
駆けて駆けて、髪は汗でぬれ、メガネは曇り、思い描いた中田ヒデのようなスタイリッシュな出国では全くなくなってしまった・・・。
何とか間に合いましたが、実は数分待ってもらっていたのです。
そう、飛行機はチェックインを済ませ、荷物を預けている客の遅刻は多少待ってくれるのです。
搭乗するとほとんどの人が既に席に着き、今かと出発を待っている状態でした。
てめえがおせえから少し時間過ぎてんじゃねえか
と言わんばかりの、というか言いたい、冷たい目がいくつも突き刺さった。
申し訳ない気持ちでいっぱいになりながら、座席へと会釈をしつつ歩を進める。
肩身の狭さが半端なかったが、
今日は仕事あがりらしきドイツ人の巨体パイロットが、ワインを飲みつつCAたちと余裕の談笑を決め込んでいるのを見て、少しホッとしたのを昨日のことのように覚えています。
何はともあれ、無事グレートジャーニーへの空飛ぶ箱舟に乗り込むことができた。
さあ、いざドイツへ!!